この記事は一眼レフ初心者向けの記事となっています。
写真を撮る際の全ての基本となる「露出」から解説していきます。
全ての基本!「露出」ってなに??
カメラに取り込む光の量のことです。
光の量は絞り(F〜)、シャッタースピード(1/20 1/100 1/250..,etc)、ISO感度の組み合わせで制御しています。
写真の明るさはカメラに入ってきた光の量で決まる
- F値が小さいほど絞り羽根を開いている状態=レンズを通過する光が多い
- F値が大きいほど絞り羽根を絞っている状態=レンズを通過する光が少ない
20/1や1/100という表記は時間を表していてそれぞれ1/20秒、1/100秒の間、光をカメラに取り込むという意味です。
- シャッタースピードが速い=カメラに取り込む光が少ない
- シャッタースピードが遅い=カメラに取り込む光が多い
目安としてシャッタースピードが『1/焦点距離』を下回るとブレてしまうと言われているよ!
- 【ISO感度100、F4、シャッタースピード1/50秒】
- 【ISO感度200、F4、シャッタースピード1/100秒】
露出補正
先ほど学んだ、露出=カメラに取り込む光の量 をコントロールすることを露出補正と言います。
この露出補正を学ぶ前にカメラの撮影モードのおさらいから始めましょう。
どのカメラメーカーにも必ずついている4つの撮影モード
- プログラムオート(P)・・適正露出になるように絞り シャッタースピードが自動で設定
- 絞り優先オート(Tv)(T)・・絞り(F値)は自分で指定、適正露出になるようにシャッタースピードだけが自動で設定
- シャッター優先オート(Av)(A)・・シャッタースピードは自分で指定、適正露出になるように絞り(F値)だけが自動で設定
- マニュアル(M)・・絞り(F値)、シャッタースピードを自分で指定
プログラムオート、絞り優先オート、シャッター優先オートで撮影した場合カメラが自動的に適正露出に設定してくれますが自分の意図と合わない明るさの写真になってしまう事が少なくありません。
その時に使うのが「露出補正」です。
実践:露出補正をしてみよう
では早速実践編です。
露出補正のやり方は3ステップ
- 露出補正ボタンを押す +- のマークが目印
- コマンドダイヤルを回す
カメラが決めた露出より明るくしたいときは右側に、暗くしたいときは左側にダイヤルを回してください。 - 露出計を見ながら設定したい露出に合わせる
シーン別露出補正の例
暗い室内でのライブや夜間のショー
推奨撮影モード:絞り優先オート(ISOは800〜1600)
露出補正:マイナス
理由:暗い室内で撮影しているとカメラが光を多く取り込もうとしてシャッタースピードを遅くしたり、ISO感度を上げて撮影します。
ですが夜間のショーや室内でのライブは予想できない光の演出やライトアップで被写体が照らされてしまう事が多くあります。この時に、適切な露出補正ができていないとカメラに光を取り込みすぎて被写体が光で白く飛んでしまいます。
白く飛ばしてしまうと顔がボヤけたような写真になってしまいせっかくの思い出が台無しに。
そうならないよう、露出補正をマイナスに設定しカメラがシャッタースピードを遅くしたり、ISO感度を上げないようにしましょう。
野外での撮影、被写体を目立たせたい
推奨撮影モード:絞り優先オート
露出補正:プラス
理由:野外での撮影は空と一緒に被写体を入れてしまうと空の明るさにカメラが反応してしまいカメラに入る光を少なくしてしまいます。そうすると全体的に暗い写真になってしまうので光を多く取り込むために露出補正をプラスに補正させます
↑露出補正をしていない写真
↑被写体を目立たせるためにプラスに露出補正をした写真
露出に迷ったらマイナスにしておくべき!?
実際、その場で適切な露出にするのは初心者の方には難しいかもしれません。
もし露出に迷ってしまったらとりあえずマイナスにしておいた方が良いです。
なぜなら、撮影ファイル形式を初期設定のjpegではなく「RAW」に変えて撮影すれば暗くなってしまった写真に関しては後で明るい写真に変えることができるからです。
ここで重要なのが後から戻せるのは暗くなってしまった写真のみという事です。
カメラは強い光には弱く、弱い光(暗所)に強いという性質があります。
残念ながら強い光で白く飛んでしまった写真は修復不可能となってしまいます。
つまり、露出で一番気をつけないといけないことは写真を白く飛ばなさいようにすることです。
暗く撮れてしまった写真でもPCで補正すると、、、、
明るい写真に!!
このように白く飛んでしまうと修復不可能!!!!!
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