騰落レシオとは
東証一部全銘柄の値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率を表した指標で、全体の過熱感や底入れを把握できる非常に優秀な指標です。
騰落レシオの使い方を知れば、相場の天井で買ってしまったり、大底で売ってしまうようなトレードは確実に減ると思います。
騰落レシオは一定期間を区切って、その間の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を割って求めます。
騰落レシオの計算方法
例 )10日間の騰落レシオを求めたいとき。
10日間の値上がり銘柄数の合計を10日間の値下がり銘柄数の合計で割って求めます。
10日レシオ=過去10日間の値上がり銘柄数÷過去10日間の値下がり銘柄数×100%
騰落レシオの見方
- レシオ120%以上は、要警戒。目先天井圏であり反落する可能性が高い。
- レシオ70%以下は底値圏の可能性が高く、上昇に転じる可能性が高い
これらはレシオの設定日数によって若干、変わってくるので注意が必要です。
レシオの設定日数は、少ないほど短期相場、多いほど中期相場の天井圏、底値圏を予想することができます。
- 短期相場を見たいとき・・・6日
- 中期相場を見たいとき・・・25日
過去事例
それでは過去の日経平均のチャートと騰落レシオを照らし合わせて見てみましょう。
短期の相場を見る6日レシオ 過去事例
2019年 3月14日に6日レシオが70を割れて69.39をつけた後に相場は反転し急激に値上がり銘柄数が増え、2営業日後の3.18日に6日レシオ156.04をつけた日が目先天井圏となりました。
もう一つの例は、2019年 4月です
2019 4月5日に、6日レシオ158.97をつけた日が天井。
その後4月11日に6日レシオ65.63をつけて底入れした後、相場は大きく反転上昇しています。
中期の相場を見る25日レシオ 過去事例
2018年 9月16日に25日レシオ136.04をつけたあたりが中期的な天井圏となり、
10月29日に25日レシオ71.16をつけ中期的な底値圏となっているのがわかります。
また、2018年 12月3日に25レシオ123.40をつけた日が中期的な天井圏、
12月25日に65.64をつけたところが中期的な底値圏となっているのがわかります。
これらの例により、騰落レシオの設定日数はトレードする時間軸によって変わっていきます。
6日レシオは短期トレードに25日レシオは中期的なスイングトレードに使えます。
特に25日レシオは地合いの流れを予想する時にかなり優秀な指標なのでぜひ活用していきましょう。
まとめ
25日レシオが120を超えてきたらポジションを手仕舞い。
25日レシオが70を下回った買いを検討する。
これらを徹底すれば地合いによる大怪我を未然に防ぐことができ、パフォーマンスアップに繋げることができます。
今回は主に6日レシオと25日レシオの使い方を紹介しましたが、10日レシオや15日レシオも併用するとさらに高い精度で全体の相場を予想できるでしょう。
現在の騰落レシオを見るときはこちらのサイトが便利です。
過去30日の6,10,15,25日レシオを見ることができるのでとても便利です。
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